2020年12月2日水曜日

川掃除を始めたきっかけ

幼少の頃
私は5歳から静岡の大学に行くまで、神奈川県の愛川町に住んでいた。愛川町は相模川、中津川という一級河川に挟まれた台地になっている。小学生のころは釣り竿をもって川に行けば、お腹が空いて我慢できなくなるまで、ただ夢中で川で遊ぶことができた。短い釣り竿に糸と針をつけ、エサは川虫をとってつける。ただそれを川に投げ入れ、川の流れに膝くらいつかり、魚の当たりを待つ。見えない魚を想像し、ひたすら過ごすことができた。
川の流れる音、水の冷たさ、魚のぶるぶるという当たりの感触は今でも脳裏に焼き付いている。川は自分の幼少時代そのものだった。

家の近くの小さな川
結婚して長女が生まれた。3年後双子の娘が生まれて家族が決まったので小田原に家を建てた。
家から見える距離に、菊川という小さな川があった。町のどこにでもあるコンクリートに囲まれた、普段は気にかけない排水路である。
しかし、ある日ふと見ると、その川に大きなごみ袋が捨ててある。あのごみは誰が拾うのだろう。この川にも魚はいるのだろうに。
自分の子供はあんな汚い川しか知らず育っていくのか。そう思うと、その日から川の汚れが気になりだした。


当時の菊川 白く見えるのがごみ


空き缶が入った袋が丸ごと落ちていた


見ないふりをする罪悪感
今まで何も思わなかったのに、川の汚れを知って見てみないふりをする自分に罪悪感を感じるようになった。
あのごみを拾いたい。自分の大切な川をきれいにしたい。
でもどうしていいか分からず悶々とする日々が続いた。

次は、一歩踏み出し、一人で川掃除を始めたことについて書く。

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